天守閣自然公園 秋保ナイトミュージアム
アウトドア・ライトアップ|2023
Place:
宮城県仙台市太白区秋保町
Client:
天守閣自然公園 小屋舘跡庭園
Photo:
Kazuhiko Monden
Other:
2011年から12年間、継続して企画と照明計画を担当しているライトアップイベント。 もみじの綺麗な秋の約3週間、紅葉を中心とした日本庭園とその広大な庭を構成している秋保石のダイナミックな岩山をライトアップしている。オーナー自ら重機を動かして、年々大規模な改修をし美しく整備されていく公園を、その時々の新しい景色を考慮しながら照らしている。 2023年は期間中のインスタグラム(@akiu_tensyukaku) やキャンペーンなども担当した。
毎年、海外のアーティストの作品や地元の子供達とのワークショップ、地元の作家や大学生とのコラボレーションなど、庭園の場を活かした作品やアクティビティーも場内にちりばめ、近年は地域での人気イベントとなっている。2018年にはDARC AWARDSのイベント部門で世界2位を獲得した。初年度には数百名であった入場者数も、2021年にはオーナーが先頭を切って地域の方や行政のご協力で夜の街を光で繋げようというAKIULUMINAに発展したことで入場者数35000人を超え、2023年にはAKIULUMINARTというアートを町の中に展示するイベントも始まった。
回遊式の庭園のため、光源のグレア(まぶしさ)の制御が難しいが、フードやルーバーを駆使しまぶしさの低減を図り、照らされた対象物だけが目に入る上質な庭園に仕上げている。また、年々少しづつLEDへの置き換えや主幹の配線を太くすることで、使用電力の低減と明るさの向上に繋げてきた。スイッチは広大な庭園に設置した約500台の器具を一つのタイマーで制御し、運営される方の手を煩わせないようにしている。
この庭園自体の持つ美しさや、庭園を構成する自然や空間の要素を光で目立たせることで、その魅力に気がつき、昼間にもまた行ってみようと思っていただけたらと願っている。
磊々峡 覗橋ライトアップ2023
イベント・ワークショップ・セミナー|2023
Place:
宮城県仙台市太白区秋保町
Client:
仙台市
Photo:
Kazuhiko Monden
Other:
2011年から2014年まで担当していたライトアップのリバイバル。G7科学技術会議が秋保温泉で開催されることにあわせてゴールデンウィークに開催された。秋保温泉に沿って広がる峡谷。そのダイナミックな岩肌の表情を陰影を使って見せ、峡谷を見下ろす橋の下をライトアップすることで、道路の高さより下の谷の存在感を見せた。 地元の地場産業であった秋保石を使って石灯籠を特注し、遊歩道の地明かりとした。 橋の欄干はLEDのテープライトで間接照明を仕込み、ライトアップの見えを邪魔せず足元の歩道を照らした。
AKIULUMINA2020
アウトドア・ライトアップ|2020
Place:
宮城県仙台市
Client:
アキウルミナ協議会
Photo:
門傅一彦 金谷竜真
Other:
秋保のまち全体を光で盛り上げようというイベントAKIULUMINAの一環として、毎年関わっている天守閣自然公園の秋保ナイトミュージアム含め、地域内21か所の店舗や観光地をライトアップした。それぞれの場所の特徴的な部分を浮かび上がらせ、街に住む万華鏡作家佐藤元洋氏の万華鏡の映像や、かつての町の中心であった秋保電鉄の昔の動画を壁面に照射することで、観光客や地域の住民も楽しめるものをめざした。