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公共・宗教・宿泊施設|2022

Place:

岩手県大槌町

Client:

大槌町

Design:

関•空間設計 江田紳輔+本間亜門

Photo:

浜田昌樹(kkpo)

Other:

終焉の儀式にふさわしく、厳粛の中にも心の安らぎを感じるような火葬場、という建築のコンセプトを受け、会葬者が故人と静かに向き合える、また思い出を分かち合える場としての光を作った。

建物の中心に位置し、外からもよく見える収骨室を儀式の中心としてとらえ、収骨室の外壁回りは建物のコアとして曲面の壁を上からの強い光で洗い出し、テクスチャーのあるタイルを強調しつつ象徴性を持たせた。 収骨室内部に関しては故人が天に向かって昇天していく様を見送る会葬者の視線の動きに配慮しつつ、最後のお別れの場として荘厳で落ち着いた雰囲気を作る光とした。

また、全体を通し、行く先々の鉛直面や扉前に光を落とし、行くべき先を見せてサインに頼らなくても会葬者が自然と流れるよう、明快な動線を光で強調することを心がけた。 一部、木ルーバーの上から場を和らげる木漏れ日のような光を演出している。

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